絵画における二大技法書:やさしくないがツボを押さえるーA・ルーミス『やさしい人物画』ー


学校の勉強に使われる基準となる本。それが教科書である。

 

絵画の世界にもそれに相当する本が存在する。

 

A・ルーミス(著).北村考一(訳)『やさしい人物画』マール社 1976年

 

この本がその一つだ。


アニメーターや漫画家のように、オリジナルで人体を描く仕事をしている人達にとって
知る人ぞ知るという存在らしい。

 

主がこの本の存在を知ったのは


成冨ミヲリ (著)『絵はすぐに上手くならない』彩流社 2015年


↑この本の中で紹介されていた所から始まる。

 


Amazonレビューでも高評価だったので、たまらず書店で買い求めてみたのだが、

なるほどなるほど、確かに良い本だ。

 


内容的には本のタイトルにある通り、人体をいかに描くか?という事に

焦点が当てられている。

 

前半部は人体のプロポーションの比率と、

遠近法上での人体の置き方などが特に詳細に説明されている。

後半部はルーミス自身のデッサン画を中心に、やや理論的な事が中心となって書かれている。

 

前半部は漫画やイラストを描く人達には参考になり、

後半部はデッサンを描こうという人達に参考になる内容だ。

 

デッサンは画力を上げるために行われる古典的な練習方法だが、人によっては不要論もある。


だが、絵を描き、上手くなりたいと思う人にとっては

デッサン的な視点も知っておいて絶対に損は無いだろう。


この本は人体デッサンの基本知識。もしくは人体プロポーションの知識を得るために

活用すると良いと感じた。

 

某掲示板では、この本ともう一冊の技法書を何回も繰り返し模写することを勧めていたが、

確かに、この内容のものをしっかりマスターできれば、人体を描く上での基礎はしっかり

身に着くだろう。

 

主も目下この本を参考にして人体のプロポーション比率を勉強中である。

 

 

 

A・ルーミス(著).北村考一(訳)『やさしい人物画』マール社 1976年

1.人物画へのアプローチ
2.骨と筋肉
3.ブロック形、面、遠近法、陰影
4.実際の人物の描き方:方法と手順
5.立っている人物
6.動きのある人物:回転とひねり
7.前進運動:重心線の前傾
8.バランス、リズム、描写
9.ひざまづいたり、かがんだり、座っている人物
10.よりかかった姿勢
11.頭、手、足
12.衣服を身に着けた全身像